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失ったものだけでなく、得たものにも光をあてる

震災によって破壊された美しい町並み。
海底隆起によって失われた漁港と新たに出現したビーチ。
そして、その変化の先に見えてきた新しい可能性。

黒島は今、大きな喪失のただ中にあります。


それでも私たちは、失ったものを数えるのではなく、この土地に残っている価値や、新たに生まれつつあるつながりにも光をあてたいと考えています。

 

黒島の過去を知ることは、未来を考えることでもあります。
 

この町の風景、歴史、暮らし、そしてこれからを、ぜひ辿ってみてください。

黒島について

歴史

文化・暮らし

01

地理・景観

黒島は、能登半島の西岸に位置する、南北に細長い小さな集落です。
西には日本海、東には山裾が迫り、そのあいだのなだらかな斜面に家々が連なっています。
黒瓦、下見板張り、格子窓。静かな統一感をたたえた町並みは、黒島ならではの美しさです。
地区全体は、北前船の歴史を伝える重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、能登を代表する歴史的景観のひとつとなっています。
海と山に挟まれたこの独特の地形と景観そのものが、黒島の大きな魅力です。 

02

黒島は、江戸時代から明治時代にかけて、北前船の船主や船員の居住地として繁栄しました。
日本海航路の発展とともに集落は成長し、海とともに生きる文化が町の骨格を形づくってきました。
現在も、最も栄えた頃の地割や屋敷構え、主屋や土蔵、社寺などが良好に残されており、往時の歴史的風致を色濃く伝えています。 

03

​生業

北前船の時代が終わった後、黒島では漁業や海に関わる仕事が暮らしを支えてきました。
また、外国航路の船員として働く人も多く、海は仕事の場であると同時に、生活の基盤でもありました。
経済活動としての漁業だけでなく、自分たちで魚介を獲り、畑で野菜を育てるような、自給的で手ざわりのある暮らしが息づいていたことも、この土地の大きな特徴です。 

04

黒島の暮らしは、海と畑と人の助け合いの上に成り立ってきました。
海で魚介をとり、畑で野菜を育て、季節ごとの恵みを分かち合う。
そうした半農半漁に近い暮らしの中で、海の資源を守る知恵や、土地ならではの食文化も受け継がれてきました。
毎年8月には、黒島天領祭が行われます。
豪華絢爛な曳山や神輿が町を巡るこの祭りは、黒島の誇りと結束を象徴する大切な行事です。 

震災の影響

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家屋の被災

2024年の能登半島地震では、黒島のほぼすべての建物が被害を受けました。
建物の解体や修繕は少しずつ進んでいますが、今もなお、震災の傷跡を色濃く残す家屋が点在しています。 

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人口の流出

震災後、多くの住民が仮設住宅や避難先での生活を余儀なくされました。
もともと人口減少と高齢化が進んでいた黒島にとって、この流出は暮らしの基盤そのものを揺るがす出来事でした。
町を守ってきた日常の担い手が減ることは、景観や文化だけでなく、海と共にある生活文化の継承にも大きく影響しています。 

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海底隆起と漁港の被害

地震により能登の沿岸部では大きな隆起が発生し、黒島では最大約5メートルの隆起、最大約240メートルの海岸線後退が確認されました。
その影響で黒島漁港は干上がり、これまでのように船を出すことができない状態になりました。
これは単なるインフラ被害ではなく、「海に共にある暮らし」そのものが断たれたことを意味しています。

これから

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​理念

私たちは、震災によって途絶えかけている黒島の「海と共にある豊かな暮らし」を、もう一度この土地で育み、100年先へつないでいきたいと考えています。
目指しているのは、単に昔の形に戻すことではありません。
いまの時代に合った新しい関わり方を取り込みながら、黒島の海と暮らしを次の世代へ手渡していくことです。
その象徴のひとつが、黒島の海から再び日常的に船出ができる状態をつくることです。 

02

課題

その実現のためには、出船設備の復旧だけでは足りません。
高齢化、担い手不足、環境悪化、産業としての持続性、そして地域の内外をどうつなぐか。
黒島には、震災前から続いてきた課題と、震災によって顕在化した課題が折り重なっています。
また、従来の漁港再建の考え方だけでは前へ進めない現実もあります。
だからこそ私たちは、漁業だけに閉じない新たな漁港活用や、海との新しい接点づくりを模索しています。 

湊の取り組みや地域活性のモデルを、
現地で詳しく学ぶための視察・ツアーをご案内します。

島の内外の力が重なり合うことで、新しい未来が生まれます。
あなたに合った関わり方を探してみてください。

minato

〒927-2165
石川県輪島市門前町黒島町ロの67

TEL 070-8487-5363

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